1.元記事とその要約
ネットで気になる記事がありましたので急遽こちらに書きます
天才投資家が語る「日経平均5万円突破、日本一人勝ち時代が来る」(FRIDAY) – Yahoo!ニュース
リンクは消えてしまうかもですが
要約すると
①円安により海外投資家が日本株を買いやすくなった
②ウクライナ情勢の悪化で資産の逃避先に日本が選ばれている
③国内でもインフレにより現金保有リスクが高まり2,000兆円と言われる
個人金融資産が株へと流れる
というものです。
2.本当に日経平均5万円行くの?
本記事執筆時点の日経平均は上の画像のとおり約27,600円です。
50,000円というと倍近くですね。
本当に行くのでしょうか?
3.それぞれの考察
1.の要約で示された3つの点
①円安により海外投資家が日本株を買いやすくなった
②ウクライナ情勢の悪化で資産の逃避先として日本が選ばれている
③国内でもインフレにより現金保有リスクが高まり2,000兆円と言われる
個人金融資産が株へと流れる
について考えてみたいと思います。
①円安により海外投資家が日本株を買いやすくなった
このところ急激な円安となり、2022年7月時点では1ドル=140円近くまで達したことがありましたので、海外投資家にとっては好機と見るのは自然かと思います。
さらに東証の株式売買状況を見ると、海外投資家が7割近くを占めているようです。
投資部門別売買状況 | 日本取引所グループ (jpx.co.jp)
上記リンクの2021年データでは株数ベースで66.7%、金額ベースで69.6%が海外投資家による売買のようです。
②ウクライナ情勢の悪化で資産の逃避先に日本が選ばれている
これについては正直何とも言えませんが、世界各国はインフレによる金利の利上げが相次ぐ中、日本だけは金融緩和継続でゼロ金利を維持しており、利上げは株価への下落圧力になることから、世界各国と比較するとこの下落圧力は弱いということになるのかもしれません。
上の画像は2022年5月以降の各国利上げ状況です
日本だけ際立ってますね…
これが日本株が資産の逃避先として選ばれる理由になるのでしょうか?なるのかもしれません。
③国内でもインフレにより現金保有リスクが高まり
2,000兆円と言われる個人金融資産が株へと流れる
日本人は金融資産の約55%を現金で保有してますが、諸外国と比べてかなり高い割合で、アメリカ人は13%程度のようです。
インフレだと現金の価値が下がるので、不動産や株といった現金でないかたちで資産を保有したほうが良いことになります。日本では昨今時計やブランド物が売れてますが、これも資産として購入している富裕層が増えている影響があるようです。
株は企業業績に左右される部分があり、筆者としては競争力が低下気味の日本企業の株を買うのが果たして得策なのかという思いはあります。競争力が高くかつ円安効果もある海外株を買った方が良いというのが今のところの判断です。
要するに、現金保有からのシフトはあるものの、それが日本株に向くかどうかというところだと思います。